韓国ドラマ 根の深い木(뿌리 깊은 나무)(Deep Rooted Tree) (全24話) 視聴感想
時を待とう
夜、王の一行と出くわした。 今なら8割以上…
朝鮮一の剣豪ムヒュルが来た。 これで6割…
ひれ伏した兼司僕にイ・ドが尋ねた。 そなたの名は?
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名はハンジッコルのトルボク
1418年世宗元年 トルボクは、自分を守るため山から落ち、与太郎となってしまい、周囲から馬鹿にされて生きる父ソクサムとともに、領議政シム・オン殿の下男として暮らしていた。
ユルサンの娘タムとは仲良し くすねた絹で作ったきんちゃくを貰った。自分からは欠けた紅いれを
ところが王イ・ドの中殿、昭憲王后の父上である旦那様が大逆罪の罪を着せられた
父である、太宗イ・バンウォンが殺戮を繰り返すたび魔方陣をするためこもる王イ・ドが、帰国の途についている義父を救うため、女官見習いに逃げるようにとの手紙を託した。
だが、手紙は太宗の差し金で差し替えられていた。 字の読めない彼らには内容が分からなかったのだ
一を一つ残してあとは捨てればいい。 これこそが王の方陣であり、権力だ
不要なものを消す、それが父上のやり方
トルボクの父が伝令となり走った。
渡したのは差し替えられた殿下の密旨 その場で切られ、シム・オンも逆賊として捕らえられ処刑された。
義禁府の牢屋に放り込まれた下男たち 父ソクサムが旦那様に代筆してもらった遺書を巾着にしまったトルボク
皆で脱獄した際、タムとははぐれてしまった。 彼女はイ・ドの妻、中殿さまにとっさにかくまわれたのだった。
逃げるトルボクを助けろと命令したイ・ド
子供を殺すよう指示した父と対立する
朝鮮の基礎を築いた三峰チョン・ドジョンを殺害したのは、別の朝鮮を実現するため、 権力を独占するためだと父を非難した
だが自分の思う朝鮮は?と問われれば何も言えぬイ・ド
君命で命を落とした父 手紙が差し替えられたことも知らず、いつか王イ・ドを殺してやると決意するトルボク
目が覚めるとパン村にいた 成均館の使用人たちの住む、君命なしに官軍も入れない村
そこでも大暴れ
イ・ドと側近の剣豪ムヒュルが密かに預けたのだった。 『私が救った最初の民』として
翌日、空の重箱が上王から贈られた王の衝撃 文若と同じように自害せよ?
しかし方陣にそっくりな形?
空の重箱の意味も私の答えも分かった!
私の朝鮮は権力の毒を隠し、刀ではなく言葉で説得し、全員の本心を聞き、受け入れる。
方陣の一のみ残すのでなく、全員が適材適所で活躍する、そんな朝鮮
私は「文」のみで統治しますと宣言する
三峰チョン・ドジョンの密本之書を手に入れた、パン村の女首長のトダム
手の焼けるトルボクは4日ほど閉じ込めておけ
9年前を思い出す王イ・ド
科挙での批判の名文の答案に驚いたイ・ドが追った少年の言葉を
力で脅しながら、儒者などが離反するのを恐れ、伯父上の掲げた国の理念を据え置くなど言語道断と、三峰の弟チョン・ドグァンの息子チョン・ギジュンに、王である父を侮辱され殴ったイ・ド
お前には誰も助けられず、何も出来ない、の言葉を残して馬で父親と逃げ去ったギジュン
上王は、逃げたチョン・ドグァンと息子ギジュンの邸宅の地下室で見つけた、壁に彫られた文に驚愕する
君主が花ならば、その根は宰相である、に始まる文
花が貧弱でも木は死なぬが、根が貧弱なら木は死ぬ
貧弱な花は折れればそれまでだ・・・・
根の中の根 隠された根・・・・密本
士大夫たちよ、朝鮮の根となるのだ 密本となり朝鮮を守れ
チョン・ドジョンの組織した秘密結社、密本の原文
彼が最期に放った言葉を思い出す上王
花はあくまでも花 根になることも根を消すことも出来ない・・・・
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とうとうそれ以降のチョン親子の動きをつかんだ上王
パン村の三峰チョン・ドジョンの位牌前に現れていた弟チョン・ドグァン
直筆の密本之書を前に感動していた
これで密本の再建が出来る すべての儒生が従うでしょう
ところが官軍も入れないパン村に兵が押し寄せた 上王殿下の指示だった。
その混乱の中、監禁された場所から逃げることが出来たトルボクが、チョン・ドグァンの逃走用の馬を奪った
密本之書をのせたまま
その際、トルボクは腰につけた、シム・オン様代筆の、父の遺書の入った巾着をちぎり取られた
王イ・ドが、ムヒュルを差し向けた
が、時既に遅く、ドグァンは殺害された。
山小屋に隠れていた、チョン・ギジュンと自分の息子ユン・ピョンの前で力尽きた側近
この巾着袋の持ち主が、密本之書を持っています…の言葉を残して
トルボクは、ムヒュルに山の中で切られた腕にさらしを巻き、馬から包みをとり、いつか戻ってくると誓うのだった
北方6鎮に入隊するトルボク
太宗は死の床についていた
誰も殺さず、刀でなく、言葉で説得し、皆を受け入れ忍耐強く待つという『愚かな』考えは変わりませんとささやくイ・ド
こやつ・・・・やれ、やり遂げろ
息を引き取った上王
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父イ・バンウォンのいない天下…
経筵ばかり開く王イ・ド すでに1800回を越す 学士らは手足となっていた
北方のキム・ジュンソ将軍の推薦で、新しく兼司僕に配属されたカン・チェユンこそ、かつてのトルボクだった
密かに宮廷内を偵察中
そんな中、ついにイ・ドと出会ったのだった。
有る夜、集賢殿で当番の学士が殺された。 怪しい動きで拘束されたカン・チェユン
だがキム・ジュンソ将軍から、彼がコ・インソル殺人事件について真相を明らかにしたことを聞いた王が、今回の事件の捜査責任者に任命した。
この事件を解決できねば、そなたが疑われる
解決した暁には願いを聞き入れていただきたいと直訴したチェユン
直々に酒を一杯戴きたい
解決せよ そうすればそなたの杯に酒を注いでやる
その場を去る王の背中につぶやくチェユン
そう、何があろうと解決する 俺の杯が満ちる前にお前は死ぬ…
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ここまではまだ序盤
結局チェユンは王と同じ道を歩むことになります。
イ・ドの五男 広平大君の女官に、言葉を失ったソイがいて、彼女こそ脱獄の時に生き別れになったタム
再会の喜びもつかの間、彼女が関わっている、王のひそかな事業の壮大さに打ちのめされることに
ついぞ見たことも聞いたこともない革新、ですから
このドラマの中盤は、宮廷内で不可解な殺人事件が次々と起こり、まあいったい誰が何のために??と引き込まれます。
とにかく、み~んな怪しい。
それに誰が王の側か、あるいは今でもひそかに生き残った密本員なのか分からない状態が続きます。が、徐々に明らかに
当初、王の密命を受けた儒生たちも、いったいどんな事業かも知らないで個々にパスパ文字やら梵語やらを研究していたわけ
互いに天地契員と知って驚いたりね。 それほど長年に渡って秘密裏に進められた壮大な計画
それは文字の創製
それを達成、頒布するまでの、壮絶な産みの苦しみを描いたドラマなんですね~
ドラマ内でも出てくるセリフであったのですが、独自の文字を持つ国、例えば蒙古、西夏、女真、あとどこかと、日本など、中華の秩序からの逸脱行為は野蛮な行為、と出てきます。 それほど文字を持つことは中華の歴史と秩序に逆らう行為、ですと
阻止する勢力は内部からも外部からもあって、 外部、つまり20年の潜伏期間ののち王の前に立ちふさがったのが、密本の本元チョン・ギジュン お前には何も出来ない、と言ったまま少年期に追われて去った三峰先生の甥っ子
まあこの方が姿を現した時には見てるほうも、びっくりたまげた。
映画「ショーシャンクの空に」の中で、壁に穴を見つけたときくらい(ちょっとオーバー?)
大隠は市に隠る、その言葉のまんま
ここは衝撃的でしたよ
王イ・ドがこの世に出そうとしている文字が、なんと表音文字 表意文字でなく、表音!てことで
今まで士大夫(=身分の名でなく、資質と修養と能力の名とチョン・ギジュンは言う)は、漢字はただの文字ではなく、それ自体が儒学の道であり、概念なのだ!漢字を勉学し、科挙に受かり、それが官吏になる つまり文字の知識があるからそれが権力を支えていると考えてて、誰もが読み書きするようになると、朝鮮の秩序が乱れる! 簡単だし、疫病のように広がる!と妨害に命をかけるようになるわけ
ところが秘密結社密本の内部では、当初の三峰先生の掲げていた、宰相総裁制度を実現することに力を注ぐべきだ、と後半は分裂していくことになるのですが。 それほど文字の創製という事実がチョン・ギジュンを狂わせるわけです。 で、作った文字を世に出した後は?その後の責任は取れるのかとか王イ・ドと激論を交わす場面も。
しかーし、王とは孤独な稼業でした。信じられる人が少なくておいたわしい状態 またイ・ドって人物は、先王と同じように激しい気性を見せ、自分でもその血を呪うのですが、どうにか収めるシーンも多いです。でも結果、名君として名を残したのですね、この方
さてオープニングの字幕 なんで点なんだろうと思っていたけど、はあ~なるほどと後で思いました。創成期のまんまだったのですね~
また、ハングルを習ったことがあるワタクシですから、成り立ちは知ってましたが、ここまで文字を頒布するまでが大変だったとは・・・・・・。でもイ・ド様、Zの音は必要だったかも・・・
…欲を言うならtsuも
あ、そうだ民の使う言葉、方言も風の音も、鳥の声もこの世のすべての音を表したってことですから、元々無かったのでしょうね。
チャン・ヒョクの時代劇はお初
ハンジッコルのトルボクですから、すかっと大暴れしてました。猛烈にデキル男
もう円熟期に差し掛かってますね 年頃といい
全場面、堪能させていただきました。
鼻で笑うとこなんか最高ですよ
ただね・・・・泣きの入った時の演技がちょっとくさくて苦手
ソイ(タム)は楚々として芯が強くて美しい
儒生にもイケメンがいました~
二人のコンビが笑わせてくれます
画像はないですが、個人的には右議政イ・シンジョクの演技が光ったと思っています。
ずるい男なんですが、目がおびえたり猜疑心にかられたりと、くるくる変わる表情が上手い!
あとは剣豪たちの殺気も見もの
さてハングルも漢字回帰の動きも出てきてるとか耳にしたこともありますけど、どうなんでしょう
もう亡くなったロシア語の通訳の女性(後で書きますけど、米原万里さんですね)が以前、日本語は一ページを斜めに、それもすばやく読めると言ってましたけど、本当だ~とうなずいてしまいました。 まず漢字はすぐ意味が『見え』、カタカナは外来語とすぐ分かるし、視覚に訴えてくる文字だと
確かに他の言語だと、外来語も全部同じ字で書かれるから区別がつきにくいですよね。もちろんハングルも
さていつまで韓流ドラマを見られるか分かりませんが
凄くよくできたドラマと分かるのですが、時代劇は評価が難しい、つまり苦手です。
劇中、大義が、大義のために、とせつなすぎた上、窮屈でうるさい気がちょっとした。
思想を守るって大事なんですけど、ね
生みの苦しみを評価して、上の中
こんなドラマ
ここ や 音楽はここ や ここ や
映像 ここ や ここ や ここ
(映像はいずれ削除されます)
by ymmt4495 | 2012-07-31 12:21 | 2012年 下半期視聴ドラマ | Comments(2)