邦画 武士の家計簿 2010年
猪山成之がつぶやく
父と私が仕えていた加賀藩も終わり…
天保年間 加賀藩の御算用場
そろばん役人が日々帳簿と格闘していた。彼らは薄給の下級武士
猪山信之はそろばんバカ 剣はからきしの算用者 父も同じ職場であった。
猪山家はそろばんと筆がお家芸
世は飢饉 藩がお助け米を民に配ったはずが、途中で3割が消えていた。
調べまくる信之
帳尻だけを合わせておけ なあなあで終わらせようとする上司
実父までもが止めた。
「数字が合わぬのが我慢なりませぬ。」
剣の道場の娘お駒との縁談が持ち上がった。
相手と知らず、既に快い出会いをしていた二人はほどなくして祝言を挙げた。
米の横流しに二重帳簿の発覚
しかし下っ端役人の自分には限界が
息子の直吉(のちの成之)が誕生した。
横流し一派に嗅ぎつかれ、輪島に飛ばされそうになっていた頃、農民が騒動を起こした。
ひもじいわいや~米くれわいや~
領内で起きた騒動は、御蔵米の供出と首謀者の処刑で終わりを告げた
藩主さまに今までの調査が認められ、左遷は無し お取次ぎ部屋に昇格
だが息子の直吉の袴着の祝いの予算が足りない
父と自分で既に二倍の借金に膨らんでいた。
よそ様には御簡略屋敷に移る者もいる だがそれだけは避けたい
取り繕う方が恥、と猪山家を守るために、家計の大改革を進める決意をする信之
袴着の祝いの日を迎えた。
打って出た或る方策は皆を驚かせた
母の着物も、小道具も、売れるものは何でも売った
その後の猪山家は…
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いやん~期待外れ~
日本映画の悪さが出てるというか
淡々としててつまんない
江戸末期から明治にかけて生きた実在の人物を描いた映画でした。
それも一介の下級武士の人生ですけど、克明に記した家計簿があったからこそ、暮らしが想像できたのですね~
借金いくら、利子がいくら、とかね
とにかく几帳面すぎる猪山家、いや猪山信之
本の原作者の方はこういう記録を読み解くのが専門ですよね~今は昔の地震について書いておられますよ、某新聞の休日版に(磯田道史氏)
映画はな~んにも劇的なことも起きず、淡々と地方の或る下級武士の一家の暮らしを追っていました。
しかしこの時代の息苦しいことよ。色々と体面を繕わばならないし、そろばん侍の家に生まれたから、次の代もそれを継ぐしかないという世襲制。
特に主人公はそろばんバカ 家計の大ピンチに改革に乗り出したはいいけど、非情すぎるところもあって、そこが悲しいところでありました。それは家を守るためで仕方なかったのでしょう。
その後時代は大きく変わり、この家にも(どの武家もそうでしょうけど)変化が訪れます。
こうやって武家の矜持とか消え失せて行ったのでしょうね。最後の名残だったわけですね~この時代が。だからその風前の灯を見せて頂いたという感じ
ほの暗い蝋燭の明かりとか、食事風景とか、雰囲気ありましたし、消えゆく時代のもの悲しさを覚えましたが、面白いとか感動したとかは無かったです、すみません~
by ymmt4495 | 2014-03-06 01:43 | 映画(洋画・邦画その他) | Comments(0)