韓国ドラマ 恋愛時代 16(最終回)
「お姉さんが変なんです。 情緒不安、うつ病、嘔吐、不眠・・・症状も原因も治療法もわかっているけど・・何が一番いいか・・・。」
やつれた姉の寝顔を見つめるジホ
朝、ウノの「ショッピングに行かない?ジホが元気ないから・・。」の言葉に悲壮感さえ感じたジホ
「お姉さん、遊びに行こう。 夜行列車でチュンチョンに。」「・・・・そうね。」
ホームからジホに電話するウノ 「今どこ?」「私、列車に乗れなくてバスにしたの、後でチュンチョンで会いましょう。」 その足で書店に向かうジホ 義兄の前で一世一代の大芝居
「自分で誘ったくせに。」 網棚の上の新聞を探るウノ。 後ろから男の怒声、「なんのマネだ!」 どこに行くんだ、死にに行くのかと続けるドンジン 「列車で旅行に・・・行く・・・ところ」とウノ だから何の?自殺旅行? ざわめく周囲 夜行列車でチュンチョンに・・・。
職場で電話を待つユギョン いいわね、夫婦でデート? ふふ、いいものよ、同じ家だし気が楽よ・・・。
例のメモを手にしているウノ 向かいに座っているドンジン
「ジホは何を企んでるんだ? 超大作なみのイタズラだな。」「ごめん」「謝るのは当然だ、何て浅はかなんだ。」「・・・・・・」「・・・・・・」
バーでジュンピョとジホ
怖い顔の彼、「何をしたか分かるか?ドンジンは結婚してる。」 うつむくジホ
「お前のせいで一人の人生が変わるかも・・・。過ちを犯した自覚は?」 カウンターに落ちるジホの涙 「楽しくてしたんじゃない。私も本当に悩んで・・。お姉さんが可哀想で・・他の人が幸せでも、お姉さんが不幸なら、私も不幸よ。」 「うるさいっ。何を話しても言い訳だ。」 グスッ
「お前は自分勝手すぎる。」 立ち上がるジュンピョ 「どこへ?」「ユギョンのところ。」「こんな私が謝りに行けないわ・・。」 行ってしまうジュンピョ カウンターにつっぷすジホ
デッキからユギョンに電話するドンジン 「少し遅くなる。帰ったら話す。」
「生きるのが退屈だと?一生懸命生きてないからだ。 ジホは・・・」 ウノ、「私が言ったの。 正直言うと、憂鬱だった・・・6年見た顔を急に見なくなって・・イ・ドンジンの禁断症状・・ふふ・・そんな感じ。でも死んだりしない。 また元気になるわ、私は適応力が自慢よ。だから心配しないで。」「俺が心配するとでも?」
次の停車駅はテソン二とのアナウンス
「次で降りて。そこから戻れば深夜にはならないはず・・・・降りないとチュンチョンよ。分かる?」
「分かってる。」「私はトイレに・・・帰ってね。」 うつむいたままのドンジン 洗面所で立ったままのウノ 他の客に急かされ、デッキに立つ彼女 しばらくして、躊躇した後、意を決したようにドアに手をかける。 座席に座ったウノ、手を胸に当てる。
話すウノ 子供の頃、事故で死んだ母の上半身は綺麗だった・・けど病院で母を見たとき怖かった・・これが死なんだって鳥肌がたった・・その時からよ、何かあるたびに胸に手を当てるのは・・。・・・・童の胸はどうだった?冷たかった?ジュンピョさんに聞いたわ。」 横を向くドンジン
「朝まで何を話したの?私たちの子供に・・・。」 ドンジンの静かな声「すまないって・・・。」うなずくウノ、「優しいのね・・・私はあの日、自分のために悲しんだけど、あなたは優しかった・・・・。」外を見るウノ「さっき降り損ねたわね・・・これからが大変よ。」「分かってる・・・。」「私も大変だわ・・・。」かすれ声のウノ
コーヒーショップでジュンピョとユギョン
「弁解も出来ない・・。」苦しそうな顔のジュンピョ「ジホの代わりに謝りたかった。ドンジンの奴、詳しく話さないと誤解されそうで・・。大丈夫か?」
街を歩くドンジンとウノ 「あと何年生きられるかな・・・このままでもそれなりに生きられる・・こんな人生も悪くないと思うこともあるだろう・・・でも・・いいのか?!・・ウノや・・。」「言わないで。」「自分が間違ってることはよく分かってる・・・本当にこれでいい?」「言わないで。」「俺はバカだから、お前の大切さにようやく・・・。」「黙ってよ!!・・あなた言ったわ、やり直しても幸せになれるかって。童のこと完全に乗り越えられる?最後まで幸せでいられる?」 目をそらすドンジン
「確信がないなら、彼女を不幸にしないで。」「人生に確実なことがあるか?」「やり直せないのは確かよ、選択の時期を逃したわ、もう手遅れよ。」「手遅れだから・・・気付いたんだ。もっと時間が経ってから今を振り返ったら?その時も手遅れだったと思うか?・・・・ユギョンには謝る、一生かけてでも謝る。」「だめよ。」「本心に気付いたのに、ユギョンのところに帰るのか?正しい選択だと思うか?」 首を振るウノ 一人わき道に入る
牧師さまに電話する。 「kと言います。好きな人が・・。前から好きだったけど、最近になって私には彼しかいないと思うようになりました。でもその人は結婚してるんです。」
「kさん、その気持ちは本心ですか?」 「彼にもう会えないと思ったときから人生が退屈なんです・・。」「相手の気持ちは?」「私とやり直したいと・・。」「深刻ですね・・・kさん、神様はだますなとおっしゃいました、人はだましても、自分をだましてはいけません。」「はいっ?」「kさん、彼しかいないとあなたの心が言ってます。」 「牧師さまっ」とアシスタントの慌てる声が入る
「心のままに動いてください。」「できません、奥さんはどうなるの?私はお祝いの歌まで・・。」「本心で?」「えっ?・・・罪は犯せません。」「罪を犯すのが人間です。」 「牧師様ッ」再びアシスタントの声 「kさん、幸せを望みますね?ためらったり迷ったり、それで幸せが望めますか?努力なしでは幸せになれません。」 「牧師様っ」 ヘッドホンをはずす牧師、「ウノや・・・」驚くウノ
「最善の努力をしなければ幸せになれない・・・お前が幸せになればこの世界も幸せになる・・・神様には私も一緒に許しを請う・・・・幸せになれ・・・ウノや・・。」
不適切な点があったことをお詫びいたしますのアナウンス
道にたたずむドンジン
夜行列車に向かい合って無言の二人
料理を作っているユギョン ひっそりとたった一人で
朝、列車を降りる二人 ソファで寝ているジホ ウノが帰ってくる 無言でベッドにすわり、身を縮こめて眠る。 帰ってくるドンジン 走り寄る男が殴りかかる。 ジュンピョだ。
「何考えてるんだ!・・こうなるならなぜ結婚したんだ!?悪ふざけか?何とか言え!」切れた唇をぬぐいながらドンジン、「お前なら言えるか?」 「なんてひどい奴だ。」胸ぐらつかんで二発目。 「チキショー、痛い!」「殴られて当然だ。」「・・・覚悟はしてた。でもお前にじゃない。」
地面に座っているふたり 「どうする?」ドンジン、「・・・分からない。」「お前に任せる・・・・」ドンジン、「何してたんだ?」「お前を殺そうと・・・。」「やわだと思ったがすごく強いな・・。」「黙れこの野郎。」 立ち上がるジュンピョ 「おい・・・ありがとう」とドンジン 「知るかよ・・。」
家に入るとユギョンはいない。 置手紙が・・・。
「婚姻届け、出せなかった。 忙しくて延ばしていたけど、結局こうなったわ。 もしあなたが私のところに戻ったら、また無理するでしょうね。幸せかって何度も聞きながら。 あなたが何を決めても私は私。 私が何を決めてもあなたは変わらないわ。 同じことが・・・変化のないことがなぜ悲しいのかしら?あなたを恨むわ。 テープを返却して。」
病院のベンチでジュンピョが座っている。 ジホ、「もう私がきらい?」「・・・・」「もう会わない?」「お前なしでどうやって生きる?・・・なんだ鳥肌が立ったか?」「さっき私のここがドキッとしたわ。」
となりのジホを抱き寄せるジュンピョ
『時間の流れが慰めになることがある。誰かの傷が癒えることを願いながら・・・・。』
ユギョンが教室にいる。同僚が声をかける「まだいたの?朝の飛行機だよね」「うん」「準備できた?」「荷物はもう送っといた。」「大丈夫?」「・・・いいえ」「大丈夫じゃないときはそういわなきゃダメよ。・・メルギプソン似の人を連れてきてね」「ふふ、そうする。」
一年後
メルボルンを魅了した宮廷料理研究家として雑誌に大見出しで載るユギョン
『私たちは時々幸せという貴重な時間を過ごし、過ぎ去っていく時間を惜しんだりする・・・・』
店長からマイ包丁をプレゼントされるユリ 喜びの瞬間
『時間が人を変えることがある』
役場で心霊現象を訴える若い女を適役のジホに回す。 張り切るジホ
『時間が経っても変わらない人もいる・・・・・』
ジムのユニがチーム長に・・。張り切っている。
『いつか変わってしまう愛でも私たちはまた恋愛をする。時間が経っても変わらないもののように・・・・・・』
苦情を言われる受付の女性の近づく男 ヒョンジュンだ。 「大丈夫?胸に手を当てると気が楽になりますよ。機嫌治して・・・。僕の幸せ指数は最高だから分けてあげます。ファイト」「チッ、なにが幸せ指数よ。」
『時間というむなしさを支えてくれるのは過去の思い出・・・・・』
ウンソルが男に聞いている。「釣りはできますか?」「糸電話は作れますか?」「古い本を修理できますか?」 首を振る男に「そういうのがしたいから、早く習って。」
『罪悪感なしでは振り返れない時間もすぎ、今という時間も過ぎてしまえば思い出になる・・・』
お茶を飲む教授とヨンイン 「もう行くよ。」「気をつけて。」玄関まで見送る彼女 「具合が悪いときは明けがたでも電話くれ。」
五年後
ストレッチャーで運ばれるジホ つきそうジュンピョ「手術すればすっかり治る。」「コン先生、胸がなくなっても私を好きでしょ?」「うるさい」「私の胸が大きかったらショックだったわね。よかった。後で胸の形成手術約束したわよ・・・・パンパンにしてね・・・。」
苦痛に満ちた時間も過ぎ、罪悪感なしでは振り返れない時間も過ぎ、大切な幸せの時間も過ぎ記憶にないいくつもの時間を経て私たちはここまで来た。私たちが時には激しい憎しみを感じたり時には退屈だと思いながら何度も相手を憐れんで生きていく。 後を振り返ったとき、この時の私はけだるい眠気にさそわれたように恥じることなく幸せだったと言うだろう。でも、ここは私の時間の終わりではないから、今の私たちをハッピーエンドとは言えない。
芝生で戯れるドンジンと幼い女の子 座っているのはお腹の大きいウノ 微笑みながら二人を見つめている。
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あ~、終わった。 なかなか雰囲気がよいドラマでした。 俳優陣が上手い。 カム・ウソン、I LOVE ヒョンジョンのときから注目してたけど、ちょっぴり狡猾で、凡庸で、温かい男を上手く演じてたな~。やはり凄かったわこの人。 イェジンも凄い。複雑な心境の女性を上手く演じてました。 俳優の力量があったからこそ、そう劇的なことのない平凡な日常を描いたドラマがこうも繊細になったのだと思うな~
で、カム・ウソンの女性の扱いや身のこなしが好きだ。 どこがどうと説明できないが、これはもう皮膚感覚になってくるだろうね。15話の「何のマネだ!」の愛のある怒鳴り声・・・これに一番シビレました~。 う~む・・・・・怒鳴られたい・・・。(ちょっとマゾ入ってるようですね、ワタクシ)
上の中
by ymmt4495 | 2007-06-11 13:03 | 恋愛時代 | Comments(8)
では、今日はドラマじ~~っくり堪能して下さいね。
ドンジンとユギョンの結婚披露パーティ、ウノがドンジンの元妻だと知らない人達に無理やり二人の前に引っ張られて行った時、思わずユギョンがドンジンの手を握るシーン・・・ドラマの結末を暗示しているようでした。
それにしても、ウノがこの時歌った歌切な過ぎる~。
劇中の音楽もしっとりとしていて素敵でした。
ドンジン役のカム ウソン「Ⅰ Love ヒョンジュン」で額にシールを張っていた彼ですよね? 何故かこの場面、印象に残っていて(笑)。
ここでは市井の人ってことで、かなりこなれてましたよね。
このドラマ、会話のユーモラス度と切なさのバランスが良かったなと
思いますがどうでしょうか
ウノの「イ・ドンジンの禁断症状」は相当なものでしたね~
泣けました
何はともあれ二作続けてお疲れ様でした^^