긋바이 솔로(グッバイ ソロ) 5
おばあちゃんの食堂
店の外から車の中で様子を窺がっている、あの時の女
歩きながら兄に電話するミンホ だが、「来るな。」「電話で言え。」と兄
「顔が見たいんだよ。」
幼い頃の光景が頭に浮かぶ。 遊具で遊ぶ兄弟 「僕は母さんと兄ちゃんが世界で一番好き。」
「お酒を飲みに行こう。」
スキー場のベンチ
呆然とした様子のジアン 「・・・・ミンホも・・・・スヒと同じ気持ち?」「・・・違うわ・・・私だけよ。」
「・・・スヒ・・・俺が何かしたか?」 ううんと首をふるスヒ 「そんなことないわ・・。」
ため息をつき、「帰ろう・・休みたいよ。」
車中で無言の二人 涙ぐむスヒ
焼肉屋で 兄が言う、「今日限りで会うのは止めよう。」「・・・・飯がまずくなるな。」「俺はお前を・・」 兄の言葉をさえぎるミンホが続ける。「自分だけが傷ついたと? 事故の日、兄を助けて欲しいと頼み込む俺に、『お前は不義の子だ、お前の血なんかいらない』・・・そう言った。
十分に残酷だった。 兄貴も気の毒だよな、思春期に、弟は母親の浮気で出来た子だと知ったんだ。 或る日突然豹変して・・どうしてなのか理由もわからず・・・俺が何か悪いことをしたんだろうと・・・。」
「身の上話はいいから、本題に入れよ。」と兄
咎める目のミンホ 「残酷だな・・。 好きな人が・・・。でもジアンの彼女だ・・・どうすればいいか賢い兄貴に聞きたくて・・・。」
「俺には関係ない。 母さんにでも聞け。」 席を立つ兄
取り残されたミンホがつぶやく、「僕だって・・・母さんを恨んでるんだ・・・。」
車の中からヨンスクが電話する。 電話にも出ない、家にもいない。
ちょうど子供から電話が入る。 既に空港だという娘 「二人だけで手続きを?」 お母さんの味方だからね、ウソは嫌いだけど、お母さんは好きよ、との娘の言葉にちょっぴり涙ぐむヨンスク
夫に電話する。 つとめて明るい声で。 見送りに行かなかったことをとがめ、自分に言ってくれれば・・・・。「セミナーがあったんだ・・・。」と夫 ねえ、あなた、子供たちと電話で話したのよ。
しかし、そこへ「あなた~ご飯よ~。」 女の声が耳に入る。
「・・・・・・・・女の人と暮らしてるの?」「・・・また電話する。」「・・・・」 呆然としたままのヨンスク
部屋でホチョルにじゃれつくミリ 「離れろよ、首が痛い。」「やだ、ずっとくっついているの。」
電話が鳴る。 「知ってます・・・えっ?」 急いで出て行くホチョル
救急車で運ばれる女 「イム先生・・しっかりして・・・。」 付き添いの女が声をかける。
病院に駆けつけたホチョル 職員の「ご家族の方は?」に、「私です。」
付き添いの女に封筒を渡すホチョル 「どうしてソウルに?」
全国の児童擁護施設長の会合の会合があって・・・エレベーターが故障したので階段で移動途中・・車椅子を持った人が階段を踏み外して・・・・。ところでまだ乱暴なことを?ジスの話では八百屋さんだと・・。 「そう簡単には・・・・・。」とホチョル
子供の頃に施設で出会って以来の二人の縁の深さを話す女 恋仲とは知ってたけど・・いつ婚姻届を? 「二ヶ月ほど前・・・ジスには黙って出しました。」
家で作業するスヒ ジアンとの写真に目をやる。
会社でのジアン 窓から外を眺める。 過去、ひどい風邪で熱を出した時のスヒを思い出す。
看病していたミンホと交代する時、おかゆなどの指示を出して帰ろうとするミンホに言った自分の言葉・・「お前が彼氏みたいだな。」
悲しく笑っていたミンホの顔
「ヤッちゃんに会いたい。」 ホチョルにメールするミリ
「一週間ほど入院したらチェジュに帰れるそうよ。」「そうですか・・・。」
病室で寝ている女の手をとりキスをするホチョル
食堂のおばあちゃんと話しているミンホ ミリが食事の誘いにくる。 そこからスヒに電話する。
「スヒや、プロポーズの返事・・・」 途中、受話器をひったくるミンホ 「お前に関係ないことだろ?」「友達だから・・・」「大概にしろよっ。」 過剰反応のミンホ
アパートの外でばあちゃんに話すミンホ 「スヒの名前を聞くだけで腹が立つ・・・目が覚めたら一年ぐらい経ってたらいいのに・・・。」
ミリがスヒに電話する。「教えてよ・・・応じたか断ったか・・。」「・・・・断ったわ・・・。」「わかった、オッケー。」とニコニコ ミンホに告げる「断ったそうよ。」 無視するミンホ 「怖い顔しちゃって・・。」
一人歩くヨンスク ミリが声をかける。 「話しかけないで。」
食堂で。 おばさんの顔をじっと見つめる。あの時の叫び声を思い出す。 わざとコップを落として割るが、気付かない。 「本当は話せるんでしょ?」とヨンスク ニコニコするだけのおばあさん
病院の外で精神科医をみつけクラクションを鳴らすヨンスク 「乗って。 誘惑しないから・・お茶でもどう?」 用があるなら診療時間に、という医師に、今日限りで患者じゃないと言う。
もう会えないかもよ・・。 躊躇する医師に、「お茶くらいで深刻に考えないで・・・お高くとまってるわ・・。」 車は発進 携帯を取り出す医師 「オ・ヨンスク氏・・・車を止めて。」
喫茶店
勝手に注文するヨンスクに、随分ですね・・と医師
離婚はしたくないから方法を教えてくれと言うヨンスク 「・・・・・」 「わからない?来て損したわ。
待てばいいかしら・・、辛抱してとにかく尽くして・・・。」 さえぎる医師 「あなたの好きなように生きたらいいじゃないですか?」「捨てられたくないの・・・。」「あなたが従順で尽くさないと愛してくれない夫なら・・・別れるのも悪くない。」「・・・・好きにしろって?・・・今の本当の気持ちは・・・復讐したいの・・。」「・・・それなら・・合法的に。」と医師 黙ってお茶を飲む二人
バーにジアンが微笑みながら入ってくる。 手を止めるミンホ
作業に熱中するスヒをじっと見つめているミリ
漢江のほとりで男二人
車の中のミンホ ジアンが乗り込む。 目を見ないミンホ 「こっち向けよ・・・無理に我慢して、つらかったら言ってくれ。」「わかった・・。」
「一日中黙ってるから心配してたのよ。」とミリ 口をひらくスヒ
ジアンが大事にしてくれたこと、二年間自分だけのために。 なんて幸運な女なんだろうと・・どれだけ感謝したか・・・自分がいやでたまらない・・ジアンを裏切るなんて・・説明のしようがないの。」
「昔、ミンホに告白された時、複雑だった。こんなにいい人なのに・・なぜ好きじゃないのか。今の彼に出会い、自分でも戸惑った。あんなやくざのオヤジに一日会えないだけで苦しくなる。その時にわかったの、愛はどんな方法でも説明不可。 あえて理由が必要だとすれば、ただ「好き」ということ。・・・・ミンホは本気であんたのこと好きなの。写真もいっぱい持ってる。」
母親みたいに次々と男を替えるのは絶対にしたくないのに・・・と話すスヒ
「あんたには初めてのことでしょう。」
外で別れる二人 ミリが行ってしまうと陰から「なぜだ?」と声がかかる。 ミンホだった。
「なぜジアンにあんなことを?ジアンを傷つけて俺たちは・・。」 無視して家に入ろうとするスヒの腕をつかむミンホ 振り払いながら「今、私は自分に腹が立ってるの。 自分にウソはつけなかったの。 私を好きになってとは言わない、すがったりも・・・。二人の友情も壊れて欲しくない・・。」 「それならジアンに言った言葉を取り消して来い。」
部屋で二人の写真を見つめるミンホ
メールを受け取るスヒ
『彼はなぜウソを付き始めたのか。』 000-0からだった。
『彼はここで終わらせたくない。』
病室で
「婚姻届を取り消して。」とジス 「いやだ。」とホチョル
「どうせ一生独身で施設の園長なんだろ?それに誰とも付き合わないなら気にするな。」
「オッパー・・ちゃんとした結婚をして。私に罪悪感を持たないで。」「俺はそんなものはない。最低なやつだから。」
ミリと一緒にTVを見ているホチョル 心ここにあらず。
過去の光景 ベッドから起き上がり服を着る自分 「本当に俺に惚れてたんだな。でもジスや、俺は悪党なんだ。お前も30過ぎたから分かるだろ?男と女は寝たらそれまでさ。もう会いにくるなってことだ。」と札を投げつけ「楽しかったよ。」と出て行った自分
仕事中、ひき逃げでジスが足を切断したという電話を受けたあの日
話しかけるミリ 振り向き口を開くホチョル 「がきんちょ・・・別れよう。」
「またふざけたこと言って・・・待ってね すいとん作る。」 天をあおぐホチョル 「なぜ俺が真剣に話すと誰も聞かないんだ・・。」
ヨンスクとバーで話すミンホ
旦那の浮気のことを聞く。「驚いた?」「本当かどうか調べるのが先だろ?」「興信所を紹介して。」「・・・・変わった人だ。普通は怒ったり悩んだりするだろ?」 「どうすれば?」「だんなに聞けばいい。」「精神科に行けと言うわ。」「そんなこと言わず一度・・。」
何度もそんなことがあったというヨンスク 学歴のことで追い出したり、子供にも会わせない人よ
妻はともかく母親の役目も奪うなんて・・・。 事情も知らずに・・・言い過ぎたよ。とミンホ
「味方のようで嬉しい・・・感情を抑えられなくても許してね。」「今日はおごるよ。」「サンキュー・・・・スヒはいないのね・・・。」 困った顔のミンホ
「愛か友情か・・・・私に聞いてよ。・・・私は無条件に、愛よ。」
「・・・・・・・」
食堂で おばあさんが「ご注文は?」のカードを見せる。 「少し座りません?」とヨンスク
「この前ね・・おばあさんが喋るのを聞いたの・・。」 表情も変えないおばあさん
「私が見たことが真実なら・・・理由があるのね?私が旦那や子供を騙したように・・・いつか理由が話したくなったら話してください・・驚かずに聞くから・・。つらいとき抱きしめてくれたように私も抱きしめてあげる・・。」「・・・・・」 笑うおばあさん
陰から見ていた女が店に入ってくる。 注文をとりにいくおばあさん 女の右手の大きなアザを見て手が止まる。
セリム建設の部屋から外を見ているジアン 父親が入ってくる。 「帰らなかったのか?」「夜景が綺麗なので・・。・・・何故そんな目で?」「居残りなんて・・・彼女が忙しいのか?」「・・・・はい」
今度はジアンが問う。「なぜ今まで?」「誰もいない家に帰りたくなくてな。」「お母さんはまた外出ですか?」「ここの眺めは最高だな。」 はぐらかす父親
スヒの家に母が訪れる。 「私のベイビーちゃん」と触れる母 「どうかしたの?いつもは嫌がるのに・・・そうだ、ジアンと結婚しないの?恋愛だけ?」「・・・・別れるつもりよ・・。」とスヒ 起き上がる母 「何故?」 「私が・・・・・心変わり・・・したの。」 「理由もなく?それとも他に好きな人が出来たの?」 「・・・・・・・・」 「少し時間を置きなさいよ・・・もしかしてもう話したの?」「・・・・・・・・」 「それなら仕方ないわ・・・。色んな人と付き合うのは悪いことじゃないし・・・でもねスヒ、私のように相手を替えるのが癖になっちゃダメよ。」「・・・・」 腕枕する母 胸で泣くスヒ
「さぞ苦しいことだろうね・・・でも痛みこそが人を成長させるわ・・。」
コンビニに入るミンホ スヒの「あなたはどうなの? 私はウソが苦手なの。」の言葉を思い出す。 外に出ると雪がちらついている。 はしゃぐカップルが通り過ぎる。
皆ではしゃぎまくった雪の中を思い出す。 無理に我慢してつらかったら言ってくれ・・お前の口から俺に話して欲しい・・・ジアンの言葉も頭をよぎる。
間違いじゃないわ、取り消せないわ・・・スヒの言葉も・・・・。 今のこの瞬間や人生は二度とないものだとわかるわと言ったヨンスクの言葉も・・・。
バスが見える。 雪の中を走り始めるミンホ 停留所で飛び乗り電話するミンホ
「スヒ・・・今、そっちに向かってる。」
客のいない食堂でぼーっと物思いにふけっているおばあさん
外に停めた車から見ている女 「フン・・表情だけは天使のようね・・・・ムカつく・・・。」
by ymmt4495 | 2007-10-10 22:23 | グッバイ・ソロ | Comments(0)